□ 事業紹介 □
日本開発工学会は、ビジネスの創造に関する全ての事柄を研究する学会です。
具体的には以下の3点に集約することができます。
1 総合的なビジネスの創造について研究
「開発工学」というと、一般に工学系の研究開発という印象がありますが、日本開発工学会は「開発工学」を工学系に限定するのではなく、もっと広く捉えて、技術開発、製品開発、商品開発を含めた総合的なビジネスの創造,社会的課題を含む,様々の課題を実践的に解決するためのソーシャルイノべーションについて研究する学会です。したがって、マーケティングから、組織、サービス、人材の育成などのマネジメントの領域も含みます。
2 人類全体の利益に貢献
21世紀の企業活動は、これまでのように、単に人々の利便に供するモノやサービスの生産にとどまることはできません。また、利益を上げればよいという単純な思考も許されません。人々の利便になることが、環境を破壊し、社会の倫理や秩序にとってよくないことであれば正当な企業活動とはいえません。売れるモノやサービスが全て善であるとは限らないからです。企業の利益は、社会的な利便と環境をバランスよく提供したことに対する社会からのお返しであると考えることが大切です。
3 人材、企業、産業を育成
日本開発工学会は、企業の利益と社会の幸福を両立させるための“ビジネスの創造”を追求します。具体的には次の育成を目指します。
(1)リーディング企業の育成
(2)起業家の育成
(3)新産業、創造型産業の育成
(4)若手研究者の育成
(5)シニア実務家によるベンチャー企業支援や若手実務者の育成
□ 開発工学とは □
日本開発工学会の「開発工学」とは、以下のような意図をもって命名されました。
開発工学とは、“開発”活動における合理性を向上するための科学的な究明を意図しようとする言葉で“工学”が目的達成での無駄を排除するという意味を持つと
ころから、昭和39年にR&D
Engineeringという言葉にもとづいて命名されたものです。開発工学は、以下に示す広い分野で適用できる内容を持っています。
1.研究開発:商品コンセプト、モチベーション、開発評価、研究開発戦略など
2.組織開発:組織計画、人材育成、プロジェクト管理、人材管理など
3.市場開発:市場開発戦略、戦略適用のシナリオ、マーケティングなど
4.その他:経営計画、生産計画、リスク・マネジメントなど
開発工学では、その中核的なテクノロジーとして、アナリシス手法、予測手法、評価手法、発想手法、システムズ・アプローチ手法などを駆使し、開発目的を達成するために役立つ、開発のあり方、市場開拓を促進する組織編成の検討などを対象としています。
□ 会長挨拶 □

日本開発工学会会長
中上 崇
(株式会社メタリンク 代表取締役/日本電子機器輸入協会(JEPIA)副会長兼専務理事/エンゼルキャピタル株式会社・取締役)
「開発工学」というと、一般に工学系の研究開発という印象がありますが、日本開発工学会は「開発工学」を工学系に限定するのではなく、もっと広く捉えて、技術開発、製品開発、商品開発を含めた総合的なビジネスの創造,社会的課題を含む,様々の課題を実践的に解決するためのソーシャルイノべーションについて研究する学会です。皆様、一緒に共同作業に参画されるよう呼びかけます。
日本開発工学会と社会起業家との協創のすすめ
日本開発工学会は、ソーシャルイノべーションに取り組むことによって、新しい時代にふさわしい学会活動に出来るのではないかと考える。ソーシャルイノベーションとは「社会的課題を実践的に解決することをめざし、社会やそれに関わるシステムをよりよい方向に導くための社会貢献的な革新または新機軸」を意味する。
こうしたソーシャルイノベーションをソーシャルアントレプレナー(社会起業家)が創り出すもので社会的貢献と利益の双方を達成する営利企業の新しい事業発想としてみる必要がある。「社会起業家」とは国際的な事業を行う人や社会のしくみを変える活動をするだけでなく、起業家の「経験」や「信念」そして「熱い想い」に端を発していることが多い。「熱い想い」には共感する仲間が自然に集まってくる。
ネットワークはつくるものではなく、信頼関係や行動から自然とつくられるものであり、起業家の想いや行動は、まわりで働く人々へ伝染して社会貢献の第一歩となる。
ソーシャルベンチャービジネス(社会的VB)の成功は、ソーシャルイノベーションの創出にかかっているが、社会的貢献と利益の双方を満たすソーシャルイノベーションはそう簡単に創出できるわけではない。
したがって、そうしたイノベーションを創り出すためには、社会性に富んだ支援者らがアイデア連鎖を生み出すような仕掛けを常時作り出してゆくことが求められる。
我々は社会貢献と自らの生き方や働き方を重ね合わせ、新たな産業や雇用創出したいと考えている。社会のために自分が出来ることからはじめること、その行為自体が既に社会起業家と云えるのである。
日本人の労働観には、「世のため、人のため」という素晴らしい考え方がある。
世の中が大きく変動している現在、「社会起業家」の想いがイノベーションを誘発することを信じて日本開発工学会は社会貢献に資する新商品、新しいサービスの開発、新市場の創造など「社会起業家」と協力してイノベーション社会をリードしてゆきたいと考えます。